ベンフォードの法則の適用範囲は非常に広いです。
都道府県・市町村の人口分布、電気・ガス・水道等の公共料金の請求書、株価、川の長さや面積、などにも当てはまるとされており、実際に市町村の分布で調べてみると、確かに当てはまります。

この法則のすごいところは、単位に関係がないということです。金額やメートル、単なる数、でも当てはまります。金額も日本円、ドル、関係なく当てはまります。
実際、為替の影響がほとんどないことを調べてみます。
分析対象として、ベンフォードの法則に完全に合致したデータを用意しました(benford-testdata:先頭の数字が1の数字が301個、2の数字が176個、・・・、9の数字が46個。合計1000個の数字を用意。先頭の数字以外はランダムに生成させています。)。
この数字を15倍、30倍、50倍、70倍にして、それぞれの先頭数字を再び数えます。多少のばらつきはあるものの、ほぼベンフォードの法則に従っていると言えます。
したがって、例えば、日本円、ドル、ユーロなど違う通貨が混ざったとしても、分析は可能ということになります。
