Books

 

戦略論

 ものごとを始めるには、まず計画を立て、情報を集め、どのくらいの費用がかかるかを見積もってからスタートすると思います。「孫子」には、そのすべてのエッセンスが書かれています。単なる兵法のノウハウが書かれているだけではなく、考え方の土台が整理して書かれているため、あらゆる場面での応用が効きます。

 本書は、「孫子」と「三十六計」の全訳です。漢文の原典を複数の漢和辞典をひきながら、独自に丁寧に和訳しました。若干の見直しをして第2刷を刊行することに致しました。

 「孫⼦」は、すでに多くの書籍が刊⾏されています。にもかかわらず本書を作成した理由は、余分な解説を省き、原典の訳のみのシンプルなものを何度も味わいたい、と思ったからです。
 解説には著者の視点というものがどうしても⼊ってしまいます。純粋に「孫⼦」だけを読みたいと思っても、解説がかえって理解の妨げになってしまいます。
 何度も味わうためには、読みやすい訳文が欲しくなりますが、それなら自分で作ってしまおう、ということで作成しました。読むたびに、そういうことか、と新しい発見があります。

 「三十六計」も独自に訳を作りました。「三⼗六計」は単なる故事集であり、古典としての完成度は「孫⼦」にはとても及ばないと思いますが、なぜあえて「三⼗六計」取り上げたかというと、アイデア集として使えるからです。
 これらの多くは、現代でも応用、あるいは悪用されており、これらの戦術を知識として知っておくことは決して無駄にはならないと思います。犯罪の手口が分からなければ犯人を捕まえることはできず、不正の手口を知らなければ監査はできません。悪人の手口を知っていれば用心することができます。本書はどのような手口が仕掛けられているのかを知るための虎の巻として活用できる と考えています。 

 本書は「孫子」と「三十六計」の全訳文のみ(漢文原典もなければ書き下し文もなし。注釈もなし)ですので、情報として目新しいものは何もありません。ですが、何度も推敲し、書籍としての読みやすさを追及したため、思考の流れを妨げずに、すーっと頭に入ってくると思います。

 本書は、電子書籍(AMAZON Kindle、Apple Books)でのみ販売しています。

財務諸表の読み方

 決算書の読み方の基礎をわかりやすく解説しました。特に、貸借対照表(B/S)、損益計算書(P/L)、キャッシュ・フロー計算書(C/F)の関係についての理解が深まると思います。

 この関係性が理解できれば、5年分の事業計画を作成するにあたって、財務3表を連動して作るにはどうしたらよいかがわかると思います。

知財経営戦略のキーポイント

本書では、事業を行う上で、知財戦略をどのように効果的に活用するかについて焦点を当てています。 知的財産といっても、さまざまな権利があります。自社で開発した商品を守るために特許を取得し独占販売する、あるいはライセンス料を取る、などいろいろな方法があります。 それぞれ、戦略上の利用方法が異なってきます。知的財産は、あくまで事業を行う上での道具の一つにすぎません。それをどう使いこなすか、ですので、知財を取ること自体が目的化しないようにすることも心構えとしては大切です。 本書では弁理士に出願の依頼する前段階として、事業戦略の一部としての知財戦略にも十分に目を配るための視点を提供することができればと考えています。 したがって、出願書類の書き方など、知財制度の手続き的な面については、ほとんど触れていません。